杉原朱紀

小説【感想】溺れるほどの愛を聴かせて 杉原 朱紀

小説【感想】溺れるほどの愛を聴かせて 杉原 朱紀 713円 ルチル文庫

 

あらすじ—

元ピアニストの透琉がバーで出会ったのは、自己流のピアノを心から楽しそうに披露する男―。役者だという拓真からピアノへの愛惜と鬱屈を言い当てられ、泣く事を許されるままに身体を重ねてしまった。一夜の過ちにして忘れようとする透琉を、しかし思いがけぬ再会が待ち受ける。拓真は躊躇う透琉の手を優しく強引に取り、舞台へと導いて…?

 

感想—

すっごい良いお話しでした。
トラウマからピアニストへの道も絶たれ、弟は自分よりも才能があり海外へ留学しレコードも出すようなピアニスト。
弟への嫉妬心もあり、そして上手く行かない自分への鬱屈もあり。
最初は一夜限りと思い連絡先も教えずホテルから逃げて帰って来たけれど、数日後に再会したのはほんと運命だと思える瞬間でした。

役者として駆け出しの拓真だからこそ、まるで殻に閉じこもっている雛のような透琉を引き上げてくれたんだなって思う。
拓真の優しさと、ちょっとした強引さ。
そんな人が透琉には必要だったんだと思う。

人前でいきなり弾けなくなったという過去を持つ透琉だけれど、その後がとても切ない。
音楽一家の両親に見捨てられたような気持になってしまった、家族の言葉が一番刺さったんだと思う。

そんな棘も、拓真がゆっくり溶かして行く様子が丁寧に書かれていて好印象。
拓真が甘いのも好み。

 

 

 

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