安西リカ

小説【感想】あなたが教えてくれた色 安西リカ


小説【感想】あなたが教えてくれた色 安西リカ 713円 ショコラ文庫

 

 

あらすじ—

画材屋で見かけた画家の環紀の涼やかな顔に魅了された医大生の高良。見つめるだけで幸せだったが、偶然、彼を助けたことを好機に告白し付き合えることに。8歳も年上なのに、口が悪くて、エロくて、絵に一途で…キスをして身体を重ね、想像とは違う環紀を知る度に“好き”が増えていった。しかし、高良は画商の宇津木と環紀が親密な仲であることを知ってしまう。責めると彼に恋人の自覚はなく、“特定の相手を作るとか無理”と言い―。

 

感想—

めっちゃネタバレなんで気を付けて下さい!!

そして辛口になっているのでそこも注意・・・・デス。ゴメンナサイ。あくまでも個人的感想です。

安西リカ先生、凪良ゆう先生、月村奎先生と、私の中ではハズレがないとても好きな三大作家さんです。
3作家様とも心理描写も上手く切なくて。

恋に落ちてしまった高良。 環紀に対して、ほんと恋に「落ちて」しまったんですよね。
一途に環紀だけを想い、ご主人様大好きわんこのような高良が私は好きです。
当たり前の恵まれた家庭に生まれ、当たり前に平凡な友達や家族に恵まれ育ってきた高良。
それに対して環紀は片親で育ち、その母親も自由奔放な人。

そんな中で育った環紀も奔放な性格で1人の人と恋人関係を築く事は考えてもおらず自由に楽しめればいいという考え。
この考え方の違いにより、高良は苦悩する。 この二人は交わる事が出来るのだろうか。
すれ違いの道のままなんじゃないだろうか。 読んでいて、不安しかありませんでした。
でもきっと安西先生の事だから最後は読後感スッキリで終わるはず!そう信じて読み進め 環紀が高良の愛に包まれ、高良にしか抱かれたくないと感じ始め蜜月のような生活に入った時には本当に感激しました。

でもページ数残ってるよ・・
あ、画廊のおっさんの件が残ってた!と思ったら その後の話し落とす落とす。

ここから読んでいてもう苦痛でしかありませんでした。 蜜月があったからこその嫌悪感がどっと押し寄せて来てしまった。

私も「環紀の事は理解出来ない存在」として認識しているんです。
同情や縁があるから求められたら寝るという考えはどう頭の中で想像してみても理解出来ない。

高良は必死に自分を殺して環紀の事を理解しようと頑張るのですよ。

他の方法で高良を傷付けない方法できっと解決方法があったはず。
それを考えもせず、画廊のおっさんに抱きたいと言われて何度も何度も高良を裏切る。

高良は環紀とおっさんが寝ている事を知っているし情事の痕を見ているのでどんどん神経がすり減って行く。
環紀もそんな高良を見て辛くなる。

誰も幸せになんかならない。

最後はストンと纏まりましたが、なんだか色々納得いかない気持ちのままくすぶっています。

私はこの二人、元々の育ちの違いの他に考え方の違いもあるので何かと喧嘩をし よくある夫婦の「価値観の違い」により別れるんじゃないかなとしか思えません。 画廊のおっさんと高良の違いはちゃんと我慢せず話し合いをし気持ちをぶつけたりする事なんだって高良も気付いたけれど、気付いたからって話し合って「価値観の違い」は埋められるものではない

一歩引いた目線で、こんなカップルもいたんだよというお話し的に読めば良かったのかもしれません。
画廊のおっさんの件が出てきた後半部分になり、私は好きであったキャラの高良でさえも好感度が下がってしまい、環紀はこうなってしまったのは自分の責任だろうとしか思えず。どちらも好感度ダダ下がりになってしまいました。

人生はままならない。
人の感情はそんなに単純には出来ていない。

だからこそ、こんな話が出来上がったんだろうなぁと思います。
そう考えると安西先生らしいお話しなのかもしれません。

私には地雷だったようです。ゴメンナサイ。

 

 

 

 

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