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小説【感想】静寂の月 Another 姉村アネム


小説【感想】静寂の月 Another 姉村アネム  Qpa 1296円

 

 

あらすじ—

多才で社交的な双子の弟・樹に、根深い劣等感を抱く浅岡幹。
家族や学校から孤立する中で、七つ年上の恋人、喬木一矢には盲目の信頼を寄せている。
しかし喬木にとって幹は、かつて手酷く自分を振った教え子・樹の形代でしかなかった。
身を引こうとした幹を、喬木は必死に引き留める。 その頃、喬木と樹にパリ大学への招聘が持ち上がった。
『必ず迎えに来るから、待っていてほしい』。幹に将来を誓い、渡仏した喬木。 ほどなくして喬木からの連絡が途絶え、出した手紙も住所不明で戻ってきてしまう。
不安を募らせた幹は、親友の助けを借りて、フランスへの一人旅を決意する。 一途すぎた初恋の行方は──?

 

感想—

おおいにネタバレ含んでいるので気を付けて下さい。

漫画の方を読んだ事を前提に書いています。

最初の方は漫画版とかぶりつつ進んで行きます。少しキャラのイメージが違うかなとか細かいイメージが変わる感じもしますが違和感あまり感じませんでした。小説の方がやはり詳細に書いてある分、読みごたえもあり私は好きです。
漫画の方はキャラのイメージが掴みやすく、繊細な幹の表情や本当に喬木が好きなんだなって表情が感じられて好きです。

たぶん、これを読んでいる人が居ればまず他の方のレビューを読んでいる人が大多数だと思います。
他の方のレビューにもある通り、分岐点がパリに喬木が行く所からです。

漫画版も小説も、どちらも喬木は樹にふらふら幹にふらふら。

中学生の頃の樹にこっぴどく振られ、そのせいで荒れたそうで・・まぁ自業自得。
本編にも書かれているけど、自意識過剰だし傲慢だしプライドも高い喬木。

中学生の樹を落とそうと虎視眈々と狙い定めていたそうだけど、いつも強気で明るい自信満々の樹が弱っている所を思わずガバリと襲ってしまった事で思いっきり拒否られプライドが傷付き逆切れ。しかも家庭教師のアルバイトまで辞めさせられそのままフェードアウトでなお更高い鼻がぽっきり折れる。

そんな傷付いたプライドを修復してくれる幹の存在。
そりゃ手放せないデスよね。
見た目だけでも同じ人間が自分を大好きで思い通りに動くんだから気分いいよね。

まず樹に今でも好きなのは樹であって幹ではない。幹はどうでもいい感じに言うのがクズの極み。

幹は敏いと言いつつ、細かい部分に気を遣わずスルーして自分の事ばかりなのもムカつく。

なんだかんだ言いつつも、幹が好きだと気付く喬木だけど、どの面下げて・・とも思う。

色々な事が明るみに出て、喬木の本性が幹に知られてしまい幹に信用されなくなってしまったのは自業自得。
パリに行く事に決まり、幹と離れる事になっても待っててくれと、信じてくれと。必ず迎えに行くと。

あの時なぜそんな事言ったんだーーーーーーーーーー!!!!!!

と思う2部。

全てを諦めている幹に、希望の光を与えるだけ与えておいてそれかよ。

 

 

 

まず、樹が意味わからない。
小説版の樹はお兄ちゃん好きなのは好きなんだろうけど、やはり自己中というか。

パリに喬木が行ってから音信不通に。

島崎の手配で幹がパリに行って出会った二人を見た瞬間
ギャアァァァァ━━━━━━(|||゚Д゚)━━━━━━!!!!!!ーーーーーー
ってなったよ。

反対はしていたけど、幹が喬木を好きで付き合ってたのだって樹は知ってたじゃない。
喬木のおかげで立ち直ったって。
喬木が幹を救ったって言ってたじゃない。

なぜ・・・
自分が傷付いたから?(島崎がパリで樹が暴漢に襲われたって言ってた)
慰めてくれる優しい彼になった喬木を手放せないと思ったから?

パリでの態度は後ろ暗い部分があったからさっさとアパートメントに帰ってったの?

でも・・
たった1人で来た幹の気持ち、島崎以外誰も気遣ってくれない。
自分で行動するなんて今までの幹だったら無かった事だよ。それだけの意気込みで来たのに。

喬木が幹に間違いだった、自分は樹だけを昔も今も愛しているって言った時には
お前!!!!
二転三転してんじゃねーか!!!と、腹が立って。

10年後、再会した時の喬木と樹の態度も意味がわからない。

中途半端に優しい態度をしたかと思えばいきなり不機嫌になったりする喬木に付いていけない。
花を持った喬木が幹と会社ですれ違い、樹にプレゼントする花だろうと話を振っただけで不機嫌になる喬木。
樹は樹で食事の約束をしていたけど仕事で出なければいけなくなったからと、喬木を置いて出る時に濃厚なキスを幹の前でする気持ちがわからない。仕掛けたのは喬木だとしても。

10年後のこの二人の行動が一番わからないと思う。
幹視点しかないからこそ。想像するしかないんだけど。

不祥事をおこしてやっと幹が祖母から会社にはもう必要ないと、浅岡家には必要ないと言われた時には、やっと幹が自由になったと思いました。そして喬木の大学へ行った時に

あぁ・・そうか。
樹は浅岡の会社に入って幹の縛られた状態を開放しようとしたのか。
喬木は縛り付けていた幹を自分からも解放する為だったのもあるのか。
あのパリへ旅立った頃は何とかなると思ってたね。やはりお互いが若かったから・・
でも喬木は幹から離れるべきじゃなかったよ。また君は間違えたね。
なんて思っていたんだけど・・・

(↑の話しが本当だったらそこまでイライラもムカつきもなかったかも)

それは最後まで明かされる事はありませんでした。

島崎が喬木にこうだったんじゃないか?と話したのはあくまでも想像であって真実なのかどうか。

 

ここから私の想像が入りますが

パリに行ってから、喬木は仕事が上手く行かなかった。(島崎が語ってた)
大変な状況で少しずつ連絡が開きがちになっていた。
その時期に樹が暴漢に襲われた。
PTSDもあり、喬木と同居することに。(島崎が語ってた)
たぶん、慰めているうちにまた喬木が弱気になった樹に幹の面影を見てふらふらとハエ(あえて蝶とは言わない)のように樹にたかったんでしょうね。
ここで樹の行動の意味はわかりません。

帰国してからは
樹と喬木は自分達が傷付けた幹に負い目をお互いに持っていて付き合ってた(島崎が語ってた)
でも、見せつけるような行動をしたり、惚気たりする樹の意味がわからない。
喬木はパリで樹と一緒の所を見られ、また幹を傷付けてしまったから自分は幹を幸せに出来る存在ではないと決め付け帰国しても忘れてくれよと、吹っ切れてくれよという行動で幹に冷たくした。

こんな感じなのかなぁ・・・・

 

パリで樹と一緒の所を見られなければ何事もなく幹の元へ帰っていたという部分がちょーーーーー気に入らない。

やっと解放された幹を受け止めてくれなかった喬木にはほんとムカつくばかり。
これから幹の思う通りに生きろと言われても、全てを無くした状態の幹には辛さしかないじゃない。
希望が何もない状態で空虚な部分に放り投げられたと同じ。

倒れて意識を取り戻さない幹の元へ何度も見舞いに訪れているようですが、樹とはどうなったのさ・・
細い繋がりしかなかったから、結局切れたって事?
看護婦も言ってたけど、家族はナースステーションに着替えを置くだけであまり見舞いに来ないって言ってた。

幹の周囲は島崎以外いないのか・・

すっごい島崎がいい男なんだけど。
でもでも!パリでの喬木が仕事大変だった事とか樹の暴漢に襲われた事とか自分は傍観者になるとは言っても幹に伝えて欲しかった。

二人で逃げようって言ったシーンではもう涙がぽろっと出ちゃったよ。
恋愛含めた関係と思えば島崎は当て馬にはならなかったな。
もっと喬木にはヤキモキさせて、逆に苦しめてやりたい。

Anotherの続きを書かれるようなので、是非是非、喬木ざまぁな部分を書いて欲しいです。
喬木とくっつかなくてもいいから、幹には幸せになって終わって欲しい。

 

 

 

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