水原とほる

小説【感想】残花 水原とほる


小説【感想】残花 水原とほる 918円 SHYノベルス

あらすじ—

内気な大学生、美智也が偶然出逢った二人のヤクザ。一人は危ないところを助けてくれた紀瀬川組幹部、安齋。もう一人は美智也を理不尽に痛めつけた組長子息の岳矩。やがて美智也は安齋を愛し、一緒に暮らし始める。組のことは何も話してくれない安齋だったが、人づてに彼が跡目争いに巻き込まれ、三代目を襲名した岳矩に疎まれていると知る。案じるだけの自分を歯がゆく思う美智也。そんなとき岳矩が、安齋の忠誠の証として美智也を差し出せと言いだして―─

 

感想—

痛いヤツです。
水原先生の最近では感じられない痛いヤツです。
あぁ~たまらない。
ポヤンとした田舎出の大学生が新宿で道に迷っているうちにヤクザに絡まれ殴られて~からの始まり。
あ~好きなヤツだww

汚れていない人って汚れている側から見ると綺麗に見えるんだろうね。
自分にはない物を求めてしまうというか、自分が汚れているからこそ綺麗な物が欲しくなる。
美智也はパッとしない大学生だけれども内面が光って見える子です。
そして、ヤクザとして生きていても強く美しく輝いているのが安齋だと思う。
惹かれるべく惹かれ合った二人なんだろうなって思う。

ただそこに・・・ヤクザな話しならではの血も涙もない岳矩に美智也は目を付けられてあっという間に坂道を転がって行く人生。
岳矩も心に深い何かを抱えていて美智也に惹かれた一人。

組長が殺され組長の息子、岳矩が跡目を継ぐ事になりそこから岳矩の苦悩、安齋の苦悩が始まる。
一番強く、そして懐も深く愛情深いのは美智也だと思う。
柳のようなしなやかなと表現していたけれど、本当にそう思う。
自分の生きるべき場所を考え、どう行動すべきか、今自分はどうすべきか、迷いながらも現実を受け止め岳矩さえも受け止めようとする心が凄い。

深いなぁ・・と思える話でした。

 

 

 

 

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